新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の第8波が落ち着きを見せる中、5月8日より、季節性インフルエンザと同じ感染症5類に移行することが決定された。今後、COVID-19がどのような医療体制で扱われるようになるかは、まだまだ流動的だ。そんな状況ではあるが、現在、ごく普通の内科の診療現場で感じることを少し書いてみたい。 まず、ワクチンはいったい何回打てば良いのですか、と患者から良く訊かれる。私は、3回打ってあれば、それ以上打つかどうかは、各人の考え次第です、と答えることが多い。どうやらワクチンには感染防止効果はあまり期待できないようだが、重症化を防ぐことはできそうだ、というのが、多くの患者を診ていての実感だ。とはいえ、打てば打つほど病気が軽くなるというわけでもない。政府の入国規制は3回接種済みかどうかが基準のようなので、3回は打っておきましょうか、という、い...
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の第8波が落ち着きを見せる中、5月8日より、季節性インフルエンザと同じ感染症5類に移行することが決定された。今後、COVID-19がどのような医療体制で扱われるようになるかは、まだまだ流動的だ。そんな状況ではあるが、現在、ごく普通の内科の診療現場で感じることを少し書いてみたい。 まず、ワクチンはいったい何回打てば良いのですか、と患者から良く訊かれる。私は、3回打ってあれば、それ以上打つかどうかは、各人の考え次第です、と答えることが多い。どうやらワクチンには感染防止効果はあまり期待できないようだが、重症化を防ぐことはできそうだ、というのが、多くの患者を診ていての実感だ。とはいえ、打てば打つほど病気が軽くなるというわけでもない。政府の入国規制は3回接種済みかどうかが基準のようなので、3回は打っておきましょうか、という、いさ