医薬経済オンライン

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上昌広の日本医療の診立て

医系技官制度は改革が必要だ

第2回

医療ガバナンス研究所理事長

2020年11月1日号

縦割り行政の打破の本気度が問われる  新型コロナウイルスの感染が拡大している。世界各国、対応に懸命だ。しかしながら、ここまでの状況を見ていると、各国の実力には大きな差がありそうだ。  最も成功しているのは中国だろう。やり方は合理的で着実だ。例えば、10月12日、青島市で12人の国内感染者が確認されると、即座に全市民940万人を5日間で検査すると決定した。14日までには750万人分の検体採取を完了し、406万人は陰性だった。この結果を知れば、青島市民は市内で感染は拡大していないと安心できる。  日本は対照的だ。厚生労働省が検査に及び腰なため、独自に検査を推し進める自治体や企業がでてきた。例えば、世田谷区が介護職員270人を検査したところ、2人が陽性だった。都内には相当数の感染者がいるはずで、これでは都民は安心できな... 縦割り行政の打破の本気度が問われる  新型コロナウイルスの感染が拡大している。世界各国、対応に懸命だ。しかしながら、ここまでの状況を見ていると、各国の実力には大きな差がありそうだ。  最も成功しているのは中国だろう。やり方は合理的で着実だ。例えば、10月12日、青島市で12人の国内感染者が確認されると、即座に全市民940万人を5日間で検査すると決定した。14日までには750万人分の検体採取を完了し、406万人は陰性だった。この結果を知れば、青島市民は市内で感染は拡大していないと安心できる。  日本は対照的だ。厚生労働省が検査に及び腰なため、独自に検査を推し進める自治体や企業がでてきた。例えば、世田谷区が介護職員270人を検査したところ、2人が陽性だった。都内には相当数の感染者がいるはずで、これでは都民は安心できない。

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