大阪府薬剤師会は12日の記者会見で、3月末に府薬会館で開催した「新型コロナワクチン集団接種に係る地域担当者説明会」で行ったアンケート調査で、各地域行政や医師会からワクチン接種時の協力要請を受けている地域薬剤師会が45地域に上っていることを明らかにした。11地域では要請はされていないものの協議には入る模様だとされた。また2地域は関係機関との協議が進捗しているとして、説明会は欠席した。
協力要請内容は、希釈、分注が中心だが、予診票確認や接種後経過観察などの対応も含まれている地域も少なくない。府薬では、どのような場面で接種に協力するかは各地域薬剤師会に任せる方針。2月末に大阪府が行った接種訓練では、薬剤師会は希釈、分注、予診、経過観察まで受け持っていた。
また府薬は3月から、「新型コロナワクチンを接種される方へ」と題した薬局掲示用ポスターも配布している。府薬ホームページからダウンロードできる。
ポスターでは接種時にお薬手帳を持参することや、服用している人には事前にかかりつけ薬局に相談するよう呼び掛けている。事前相談に関しては医師会との協議を経て了解を得たとしている。予診に関しては、接種訓練時に「かかりつけ医」のいない人への質問に考慮が求められる課題提起もあったが、こうしたケースでの対応も協議済みだとしている。
この日の会見で府薬は、大阪府での高齢者接種は、一部を除いて連休明けの第2週の5月17日から本格化するとの見通しも示した。