大阪府薬剤師会は10日付で、日本薬剤師会に対し、薬剤師によるワクチン接種に関する要望書を提出した。新型コロナワクチンの「打ち手不足」に対応して、地域では薬剤師による接種を求める動きが出ていることや、厚労省検討会でも「必要に応じて検討」との認識が示されたことで、日薬に薬剤師のワクチン接種が可能となる体制整備について、主体的、積極的に取り組むことを求めた。
要望書では、薬系大学では筋肉注射の訓練をしている例もあるとしたうえで、大学で学ばなかった薬剤師は、日薬の研修プログラムの発表を待っていると強調した。
14日に会見した乾英夫府薬会長は、日薬の対応を待つ姿勢を明らかにしながら、内容が決まれば、大学との連携で接種研修を速やかに立ち上げる意欲を示した。