大阪府薬剤師会は10日から、新型コロナウイルス感染者の宿泊療養患者の院外処方について、府薬内にある会営中央薬局で一元的に調剤するシステムを導入した。大阪府の要請を受けたもの。


 大阪府は現在15ホテルに収容数約6000人の療養患者受け入れ体制を整備しているが、第4波以後は3人の医師が宿泊療養患者を一元的にオンラインで診療するシステムを導入している。そのため、従来のホテル近隣薬局を中心にした処方箋応需体制では、輪番で担当する医師や、患者に混乱が起きるとして、調剤薬局の一元化を求めた。


 大阪府薬では現在宿泊療養患者の全体数は把握していないとしているが、1日当たりの処方箋応需枚数は50~100枚。処方箋はFAXで会営中央薬局に送られ、処方薬はバイク便で4~5回の頻度で配送している。大阪府は、感染状況が拡大していることもあり、ホテル宿泊療養患者のキャパシティも今後増やす方針。今後も会営中央薬局だけで対応できるかどうかも課題となりそう。