大阪府薬剤師会の乾英夫会長は16日、8月1日付の地域連携認定薬局が58件(10日までは62件)認められたことについて、「もう少し多くてもよかったのではないか」との印象を示した。大阪府内での地域連携認定薬局は中学校区単位でみると約600件弱が必要とみられているが、滑り出しがその1割程度にとどまったことは予想外だったようだ。

 

 一方で乾会長は、認定された薬局が地域チェーン薬局も一般薬局もあり、多様性があったこと、地域も集中化していないことなどは評価。コロナ禍のなか、申請準備が整わなかった面もあるとみている。そのうえで、今後も大阪府と連携しながら円滑に認定が進むよう府薬として支援していく方針を強調した。


 また乾会長は、7月に開かれた大阪府下の市長会、町村長会に府薬として初めて出席し、学校薬剤師の役割・業務への理解と地域との連携強化を要請したことを明らかにした。


 8月中に行う大阪府、大阪市への来年度予算要望では、薬剤師もワクチン接種の研修を強化していることに理解を求め、今後のワクチン接種者に薬剤師も加えるよう求める方針を示した。