大阪府薬剤師会は8月10日から、新型コロナウイルス感染者の宿泊療養患者の院外処方について、大阪府の要請を受けて府薬内にある会営中央薬局で一元的に調剤するシステムを導入していたが、府薬の乾英夫会長は13日、宿泊施設近くの調剤薬局で受け入れる体制へ徐々に移行する方針を示した。


 これは、かかりつけ薬局を持たない宿泊療養患者を中心に、宿泊者医療を担当する医師の業務負担を減らす目的で行っていた。乾会長によると、会営中央薬局での処方箋応需は1日50~100枚。中央薬局以外でも2軒の薬局が応需してきた。


第5波ピーク時に比して最近は処方箋が減ってきていること、9月から配送費用が500円から3000円に引き上げられたこともあり、中央薬局中心での応需を見直すことにした。宿泊療養患者の処方箋については府内の1730薬局が対応可能としている。