関西医薬品協会(野村博会長)は7日に開いた理事会で、奨学寄附金の運用による贈賄罪で元社員2人が、6月29日に有罪判決を受けた小野薬品について、協会内での役職を停止する「措置」を決めた。期間は、「再発防止策を策定し奨学金の運用が改善されることが確認されるまで」としている。再発防止策については一定期間後に報告を求める。同時に、日薬連評議員の選出も取り消した。


 8日の記者会見では、同日の理事会で、これに関連して野村会長が、最近コンプライアンス違反が散見されており、業界の社会的信用を損なうことのないよう、コンプライアンス遵守について「もう一度気を引き締めていきたい」とのコメントが示されことも明らかにされた。


 また会見で國枝卓理事長は、関薬協は地域団体だが、委員会・研究会活動が大阪を中心に行われているとして、大阪から遠い研究所・工場等の実務者が参加できる方策を検討していく姿勢を示し、コロナ禍以後その効果が明確化したWeb活用を積極的に進めたいとの意欲を示した。