大阪府は、後発医薬品の供給不足が患者に不安を与えているとの観点から、来年2月から患者向け説明チラシを作成配布する予定だったが、一部のチラシが出来上がったことから、病院を中心に年内にも配布を開始する方針を決めた。患者向け説明チラシを作成配布するのは大阪府が初めてとみられる。



 このチラシは、もともと患者向けに認定薬局に関する情報提供を目的としていたが、後発医薬品供給不足の説明を求められるケースが多いとの声が調剤薬局中心に寄せられていたことから大阪府がこの問題も併記説明する方針に変更していた。


 大阪府薬務課は作成に際しては、医療機関、製薬企業の意見もヒアリングした上で、行政が患者に直接説明することがもっとも適切だと判断した。当面の配布先は院外処方せん発行元となる病院が中心。病院では地域連携室などの協力を求めるほか、在宅医療患者を対象に、ケアマネ団体にも協力を求める。