大阪府薬剤師会は19日の臨時代議員会・総会で、懸案となっていた大阪府河内長野市の会営南河内薬局について、公募選考の結果、キタバ薬局グループを展開する株式会社せいき(本社=富田林市)に3月末付で売却することを報告した。これにより、一時は3件を数えた府薬会営薬局は中央薬局のみとなった。
会営南河内薬局は、国立病院機構大阪南医療センターの処方箋応需を目的に91年に開設されていた。今回の売却では、地元薬局や府薬会員であることなどを条件に公募、4件が応募していた。
総会では、大阪府の後発医薬品使用促進事業の支援を受けてモデル的に地域フォミュラリを展開している八尾市薬剤師会から、府薬の対応が鈍いとの批判が示された。
乾英夫会長は、八尾市が地域全体で綿密に取り組んでいることには評価と理解を示しながら、現状では地域薬剤師会ごとに方針が一致していないとして、府薬としては医薬分業関連施策の中で引き続き論議を進めていくとの方針を語るにとどめた。