大阪府薬剤師会の乾英夫会長は11日、大阪府高槻市の大阪医科薬科大学に対し、同大学が附属病院敷地内に計画を進めているとされる、敷地内薬局の開設について計画を中止するよう求めたことを明らかにした。8日に、乾会長や高槻市薬剤師会が同大学の植木實理事長、佐野浩一学長を訪ね、要望書を渡した。
乾会長は、同大学に対して、薬剤師会は病院敷地内に薬局を開設することは一貫して反対していること、薬学部を持つ大学の開設は地域での薬局の役割をビジョンとして学ぶ薬剤師教育の理念に逆行することなどを強調、計画の断念を申し入れた。乾会長によると、これに対し、同大学側は「正式決定しているわけではない」と回答、決定すれば公式発表する方針を伝えた。
11日に会見した乾会長は、「何とか食い止めるよう(抗議活動を)進めたい」としたうえで、「当然だが、保険薬局指定時には徹底的に反対する」方針も強調した。