大阪府薬剤師会は、大阪府が推進している地域フォーミュラリへの対応を検討する委員会を設置する方針を固めた。11日の定例会見で、乾英夫会長が明らかにした。


 大阪府は後発医薬品使用促進策の一環として、地域フォーミュラリの作成をひとつの柱にしており、23年度までのロードマップでも府下での水平展開を目標に掲げている。モデル地域としては八尾市民病院を中核に、地域薬剤師会、医師会等の協議を経ながら八尾地域フォーミュラリを進めてきた経緯があり、22年度からは大阪市天王寺区、大阪府高槻市もモデル地域として指定している。


 こうした動きに対応するため、府薬としても地域フォーミュラリへの本格的な対応を検討することにした。乾会長は、「地域医療や災害医療対応としてフォーミュラリのメリットは大きいと思うが、府薬としては慎重な見極めも重要だと考えている」として、委員会では「推進」ありきのスタンスはとらないとした。


 なお、大阪府薬はこの日の会見で、「薬局のDX(デジタルトランスフォーメーション)検討委員会」も設置する方針を表明した。