大阪府は5日から、若年軽症者向けの新型コロナ抗原定性検査キットの無償配布事業を開始したが、同事業を担う協力薬局の登録が1520薬局に達した。8日に大阪府薬剤師会が明らかにした。登録は6日午後に締め切られている。


 同事業は、登録薬局を通じて医療用抗原定性検査キットを希望者に配布するもので、薬局は予約を受けて本人確認を経て提供する。配付対象者は、大阪府内在住で20~49歳までの発熱・咳などの症状が比較的軽く基礎疾患がないことなどを要件としている。事前予約が必須で、配布数は1人につき1個。手渡し方法は薬局に任されている。


 事業自体は5日からスタートしたが、8日までは100薬局で配布が行われた。9日からは府のHPに示された登録薬局で受け付ける。薬局は1日あたり300個の検査キットを扱う予定で、5日には100薬局に希望者が殺到したという。薬局が府から受け取る手数料は、当該業務時間当たり4000円、上限4万円。該当する業務時間の設定も薬局に任される。


 同事業について府は、提供期間を「当面の間」としているが、大阪府薬によると、8月28日までを一応のタイムリミットとしているもよう。