11月22日に緊急承認された塩野義製薬の経口抗ウイルス薬「ゾコーバ」について、大阪府内では12月8日までに162薬局で供給準備が進み、すでに数件の処方が行われている。8日の大阪府薬剤師会の定例会見で乾英夫会長らが明らかにした。


 ゾコーバは26日から供給が開始され、パキロビッドの処方応需実績のある薬局で処方可能となった。


 また、会見で乾会長は、インフルエンザと新型コロナ同時に対応できる抗原検査キットのOTC販売が11月28日に承認されたことに触れ、新型コロナ感染第8波はこれから本格化するとの見通しを示しながら、「感染症対策に薬局が貢献できる体制づくりが求められている」として、今回の承認が薬局にとって大きなインパクトになるとの認識を強調した。