大阪府薬剤師会は12月8日、供給不安が続く後発医薬品の状況について、11月後半に会員に対するアンケート調査を実施し、卸からの納入に障害が起きているとした薬局が前年より増加していることを明らかにした。調査内容は集計途上で、正確な分析結果はあらためて公表する。アンケートには府内の薬局の半数近い1686薬局が回答した。


「納入が滞る場合がある」との回答は47%を超え、前年の43%を4ポイント上回った。この回答には「発注ができない」といった回答も含まれている。府薬によると、「希望通りの納入ができている」と回答した薬局は1~2薬局しかなかった。


 前年と比べて流通状況に関する印象については、「改善している」は12%しかなく、「変わらない」44%、「悪くなった」44%という結果。後発医薬品の使用割合も31%が下降しているとし、「上昇している」27%を上回った。自由意見では、「患者の不信感が強まっている」や、国の対応策に薬局側の不満が強まっている状況も示唆された。