大阪府薬、敷地内薬局で付帯意見

　大阪府薬剤師会は１日の定例会見で、２月１日から大阪医科薬科大学附属病院の敷地内保険薬局（アイン薬局高槻大学町店）について、１月23日の近畿地方社会保険医療協議会大阪部会で審議された同薬局の保険指定に反対し、付帯意見も示したことを明らかにした。協議会は書面会議で行われ、同薬局は保険指定を得た。

　付帯意見では、敷地内薬局開設は医療機関と地域薬局の適切な連携を阻害する恐れがあり、地域住民の安心安全な薬物療法の機会を失することになりかねないとの危惧を伝え、特に将来の医師、薬剤師を育成し、地域医療、かかりつけ、医薬分業を学ぶ場である大学附属病院の敷地内薬局は、地域医療に混乱を招くのではないかとの懸念も伝えた。

　乾英夫府薬会長は、後段の薬剤師育成機関の大学病院敷地内薬局開設に強い問題意識があることを強調。昨年３月の代議員会で反対の臨時決議を得たことも、付帯意見を示した根拠とした。また乾氏は、同大学側と意見交換する意思があることも表明した。