大阪府薬剤師会は5日に開いた定例会見で、「リスト化」を進めている、「小児の在宅療養に対応可能な薬剤師の育成および対応可能な薬局」について、現在までに189薬局がリスト掲載されたことを明らかにした。対応薬局には、「小児在宅支援」を標榜するステッカーを配布、薬局店内に掲示する。厚生労働省が日薬に付託した事業の一環。
会見では、執行部からこの事業に大阪府薬として積極的に取り組む方針が強調され、2月末に開いた研修会に424人の薬剤師が参加したこと、非会員薬局にも関心が強いことなどが報告され、大阪府内のオール薬剤師での取り組みをアピールした。
また、22年度中に実施したアンケートでは、小児在宅医療に関連する処方箋応需薬局は14%程度だったが、研修会後は理解度が変わったとの手ごたえも示し、リスト化を希望する薬局の増加に期待を表明。一方で課題として、在宅療養対応の技術力や設備整備、マンパワーの整備なども認識しているとし、府民への啓発も挙げられている。