関西医薬品協会は5月30日の理事会で、2021年10月に措置した小野薬品工業の理事、委員会・研究会の委員役職の停止処分を、解除した。


 21年6月の処分は、同社社員2人が、三重大学臨床麻酔部への贈賄罪で有罪判決を受けたことを受けたもの。同社から、再発防止策、奨学寄附金等の運用見直しなど、これまでのコンプライアンス強化策の進捗状況をまとめた報告書が関薬協に提出されていた。役職停止処分は30日付。日薬連評議員の選出も取り消しているが、再選出については7月の理事会で協議する。


 関薬協はこのほど、大阪府薬務課がまとめ、冊子化した「製薬企業の責任役員の方へ」を、新たに製本化して会員各社に5部ずつ配布した。製薬企業の法令遵守のあり方や製造管理、品質管理、安全管理について、あらためて企業の責任役員のコンプライアンスに対する認識を高め、ガバナンスの強化を求めたもので、大阪府薬務課が3月にまとめた。


 関薬協は5月30日付で、ベイジーン・ジャパン合同会社の新規加入を承認した。これにより、関薬協加盟社は過去最高に並ぶ322社となった。