第3章 新型コロナウイルス
厚生労働省は、新型コロナウイルス感染症の名称を「コロナウイルス感染症2019」に変更する検討に入った。感染法上の位置づけを現在の「2類相当」から「5類」に引き下げることに伴う措置で、2023年5月8日から適用する(毎日新聞、2023年2月16日配信)。しかしながら、名称変更は混乱をきたす可能性が大きいため、保留状態である。確かに、「新型」との名称は警告的そしてマスコミ的にはキャッチーな言葉であったが、歴史の“ひとコマ”に過ぎない現時点の観点から考えると問題のある名称であった。逆に、それだけ、今回の新型コロナパンデミックは、本当に100年に1度とも言われるぐらいに人類を恐怖と狼狽のどん底に陥れた“裏返しの表現”でもあった。
新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけが5類に移行した...
第3章 新型コロナウイルス
厚生労働省は、新型コロナウイルス感染症の名称を「コロナウイルス感染症2019」に変更する検討に入った。感染法上の位置づけを現在の「2類相当」から「5類」に引き下げることに伴う措置で、2023年5月8日から適用する(毎日新聞、2023年2月16日配信)。しかしながら、名称変更は混乱をきたす可能性が大きいため、保留状態である。確かに、「新型」との名称は警告的そしてマスコミ的にはキャッチーな言葉であったが、歴史の“ひとコマ”に過ぎない現時点の観点から考えると問題のある名称であった。逆に、それだけ、今回の新型コロナパンデミックは、本当に100年に1度とも言われるぐらいに人類を恐怖と狼狽のどん底に陥れた“裏返しの表現”でもあった。
新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけが5類に移行したあ