医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

第15回 オミクロン株感染時の宿主因子(香港大学)

2023/07/11

連載 :

オミクロン株感染時の宿主因子(香港大学)  香港大学のジャスパー・フック-ウー・チャンらは、SARS-CoV-2オミクロン株に対する宿主側のタンパク質分解酵素が今までの分解酵素とは異なることを報告した(3701)。  SARS-CoV-2ウイルスが人間に感染する時には、ウイルスのスパイクタンパク質と人の細胞表面受容体であるACE2との直接的相互作用が必要となる。その他のコロナウイルスと同じように、ヘパラン硫酸や78kDaのグルコース制御タンパク質のような付着因子がSARS-CoV-2の宿主細胞結合を促進し、ウイルス侵入を促進する。さらに、ニューロピリン1、HDL(高比重リポタンパク)スカベンジャー受容体BタイプIのような細胞表面因子も、SARS-CoV-2感染時に機能していることが報告されてきた。これらの因子とは別に、SARS-CoV-2感染には、宿主タ... オミクロン株感染時の宿主因子(香港大学)  香港大学のジャスパー・フック-ウー・チャンらは、SARS-CoV-2オミクロン株に対する宿主側のタンパク質分解酵素が今までの分解酵素とは異なることを報告した(3701)。  SARS-CoV-2ウイルスが人間に感染する時には、ウイルスのスパイクタンパク質と人の細胞表面受容体であるACE2との直接的相互作用が必要となる。その他のコロナウイルスと同じように、ヘパラン硫酸や78kDaのグルコース制御タンパク質のような付着因子がSARS-CoV-2の宿主細胞結合を促進し、ウイルス侵入を促進する。さらに、ニューロピリン1、HDL(高比重リポタンパク)スカベンジャー受容体BタイプIのような細胞表面因子も、SARS-CoV-2感染時に機能していることが報告されてきた。これらの因子とは別に、SARS-CoV-2感染には、宿主タンパ

無料会員限定記事

この記事をお読みいただくためには、無料会員登録が必要です。
ログインもしくは新規会員登録をお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

googleAdScence