第6章 ワクチン
mRNA COVID-19ワクチンは、2020年1月10日に、SARS-CoV-2遺伝子配列が公開されてから、1年以内の2020年12月に、米国で緊急使用承認(EUA)された。この1年以内でのmRNAワクチン開発の陰には、長年の研究結果が関わっていた。
米国でのmRNAワクチン開発に対する莫大な投資
米国ハーバードメディカルスクールのフセイン・ララーニらは、回顧的コホート研究で、mRNA COVID-19ワクチン開発で米国の莫大な公的資金が長年注がれていたことを明らかにした(6101)。
NIH(米国国立衛生研究所)から34件の研究助成金がmRNA COVID-19ワクチン研究開発に充てられた。その他の米国政府の助成金及び契約と合わせると、全部で319億ドル(約4.3兆円)となった。そのうち、3億3700万ドル(約1360億円)は、パンデ...
第6章 ワクチン
mRNA COVID-19ワクチンは、2020年1月10日に、SARS-CoV-2遺伝子配列が公開されてから、1年以内の2020年12月に、米国で緊急使用承認(EUA)された。この1年以内でのmRNAワクチン開発の陰には、長年の研究結果が関わっていた。
米国でのmRNAワクチン開発に対する莫大な投資
米国ハーバードメディカルスクールのフセイン・ララーニらは、回顧的コホート研究で、mRNA COVID-19ワクチン開発で米国の莫大な公的資金が長年注がれていたことを明らかにした(6101)。
NIH(米国国立衛生研究所)から34件の研究助成金がmRNA COVID-19ワクチン研究開発に充てられた。その他の米国政府の助成金及び契約と合わせると、全部で319億ドル(約4.3兆円)となった。そのうち、3億3700万ドル(約1360億円)は、パンデミッ