第40回 COVID-19 mRNAワクチンの副反応:スパイクタンパク質仮説
2023/08/28
連載 : コロナ後の明日~その光と影~
SARS-CoV-2に対するワクチンは、主にそのスパイクタンパク質をワクチンの免疫原としている。従って、免疫原となるスパイクタンパク質がそれらに対する結合・中和抗体産生やT細胞免疫を誘導しつつ、ACE2との相互作用の中に巻き込まれる形で、複雑な生体反応を惹起してしまうことが理論的に考えられる。このように、ウイルスの生存戦略は、人間の科学的アプローチ法にも多大なる疑問を投げかけ、そして、ワクチンの有効率と副反応の中で、最善の道を見いださざるを得ない状況となった。そして、集団免疫の達成ではなく、新型コロナとの共存との道に進めることに舵を切ることになった(「新型コロナとの死闘」 Part4 、p18、吉成 河法吏、医薬経済社)。このように、SARS-CoV-2スパイクタンパク質とその受容体であるACE2との結合の宿命からもたらされる種々の生...
SARS-CoV-2に対するワクチンは、主にそのスパイクタンパク質をワクチンの免疫原としている。従って、免疫原となるスパイクタンパク質がそれらに対する結合・中和抗体産生やT細胞免疫を誘導しつつ、ACE2との相互作用の中に巻き込まれる形で、複雑な生体反応を惹起してしまうことが理論的に考えられる。このように、ウイルスの生存戦略は、人間の科学的アプローチ法にも多大なる疑問を投げかけ、そして、ワクチンの有効率と副反応の中で、最善の道を見いださざるを得ない状況となった。そして、集団免疫の達成ではなく、新型コロナとの共存との道に進めることに舵を切ることになった(「新型コロナとの死闘」 Part4 、p18、吉成 河法吏、医薬経済社)。このように、SARS-CoV-2スパイクタンパク質とその受容体であるACE2との結合の宿命からもたらされる種々の生体内