医薬経済オンライン

　米国パットン・ステイト・ホスピタル兼カリフォルニア大学リバーサイド校のアドニス・スフェラらは、ファイザー社とモデルナ社のCOVID-19ワクチンが病理的な合胞体を誘導するのかどうかに関する総説（2022年10月20日）を発表した（8141）。 　ファイザー・ビオンテック社とモデルナ社のCOVID-19 mRNAワクチンは、スパイクタンパク質をコードするmRNAを含む脂質ナノ粒子（LNP）から構成されている。LNPトランスフェクションは、それらがアポトーシス小胞（細胞膜ホスファチジルセリンが外側に露出している小胞）に似ているので、宿主免疫細胞による粒子の飲み込みを引き起こす。LNPは、ホスファチジルセリン様のイオン化可能なリン脂質（DSPC：1,2-ジステアロイル-sn-グリセロ-3-ホスホコリンも含む）で飾られているので、それらは、ヒト貪食細胞... 　米国パットン・ステイト・ホスピタル兼カリフォルニア大学リバーサイド校のアドニス・スフェラらは、ファイザー社とモデルナ社のCOVID-19ワクチンが病理的な合胞体を誘導するのかどうかに関する総説（2022年10月20日）を発表した（8141）。 　ファイザー・ビオンテック社とモデルナ社のCOVID-19 mRNAワクチンは、スパイクタンパク質をコードするmRNAを含む脂質ナノ粒子（LNP）から構成されている。LNPトランスフェクションは、それらがアポトーシス小胞（細胞膜ホスファチジルセリンが外側に露出している小胞）に似ているので、宿主免疫細胞による粒子の飲み込みを引き起こす。LNPは、ホスファチジルセリン様のイオン化可能なリン脂質（DSPC：1,2-ジステアロイル-sn-グリセロ-3-ホスホコリンも含む）で飾られているので、それらは、ヒト貪食細胞がそ