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第57回 経鼻ワクチン(粘膜免疫誘導)(続き)

2023/09/28

連載 :

鼻スプレー  米国コロンビア大学の分子ウイルス学者であるアン・モスコーナらは、「SARS-CoV-2感染を予防するために提案された鼻スプレーの1つである、SARS-CoV-2を撃退するかもしれない」化合物を開発した(1025)。これは、注射針が必要なく、鼻に単純にスプレーするだけで良い。スプレーは、即効性で、恐らく1日に1回か2回、ウイルスが最初感染の取っ掛かりとする鼻の粘膜と喉の部位に当てるだけである。オランダのエラスムス大学のロリー・デ・フリース、米国コロンビア大学アン・モスコーナらは、「融合阻止リポペプチドの経鼻投与がフェレット動物でのSARS-CoV-2の直接的接触感染伝播を予防する」との論文を発表した(1026)。ワクチンの場合は接種された人の免疫システムを訓練して、長期間継続する予防効果を構築するが、これらのワクチン... 鼻スプレー  米国コロンビア大学の分子ウイルス学者であるアン・モスコーナらは、「SARS-CoV-2感染を予防するために提案された鼻スプレーの1つである、SARS-CoV-2を撃退するかもしれない」化合物を開発した(1025)。これは、注射針が必要なく、鼻に単純にスプレーするだけで良い。スプレーは、即効性で、恐らく1日に1回か2回、ウイルスが最初感染の取っ掛かりとする鼻の粘膜と喉の部位に当てるだけである。オランダのエラスムス大学のロリー・デ・フリース、米国コロンビア大学アン・モスコーナらは、「融合阻止リポペプチドの経鼻投与がフェレット動物でのSARS-CoV-2の直接的接触感染伝播を予防する」との論文を発表した(1026)。ワクチンの場合は接種された人の免疫システムを訓練して、長期間継続する予防効果を構築するが、これらのワクチンと

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