大阪府薬剤師会は14日、今年度の地域フォーミュラリに関する研修会をウェブ開催し、「地域フォーミュラリガイドライン」を示し、解説した。大阪府ではすでに実施に入っている八尾市をはじめ、モデル地域として天王寺区、高槻市の取り組みが進んでおり、今年度からは堺市も薬剤師会レベルでの協議が始まっている。


 また、今年7月7日に出された「フォーミュラリの運用について」厚生労働省関係4課長通知で示されたガイドラインも紹介、理解を求めた。


 大阪府薬版ガイドラインは地域フォーミュラリが「標準的な薬物療法の推進」の目的で行われることを明確に示すとともに、その概念、利益相反管理など含めた定め方、効果・メリットなどを具体的に示した。


 また27年までの5ヵ年ロードマップも明示。この間にすでに実施している地域薬剤師会の情報を精査し、継続を支援するとした。目標としてすべての2次医療圏内での1地域薬剤師会以上での支援を実施するとしている。


 研修会では先行実施している八尾市薬剤師会の報告もあったが、モデルフォーミュラリの真似は意味がなく、地域特性に合ったフォーミュラリを策定すべきだとの認識も強調された。