第67回 WHOの主任科学者スワミナサンが言い残したこと
2023/10/17
連載 : コロナ後の明日~その光と影~
世界保健機関(WHO)の主任科学者であるスミヤ・スワミナサンは、インドの小児科医であるが、2022年11月末にWHOの主任科学者としてのポストから離れることを11月中旬のツイッターで公表した(1421)。スワミナサン(63歳)は、2017年にWHOに参加し、2019年3月に、WHOの事務局長テドロス・アダノム・ゲブレイェソスが創設したポジションである最初の主任科学者として、指名された。そのポジションの役目は、“WHOが最新の科学的進展を予測し、そして掌握すること”を確実にするためであった。COVID-19パンデミックの期間、スワミナサンは、WHOのグローバル対応の“顔”の一人となり、数え切れない記者会見でレポーターの質問を処理した。彼女は、COVID-19科学に関して伝えることが、主任科学者の職務の1つとは本当は思えなかったが、彼女はその役割を受け...
世界保健機関(WHO)の主任科学者であるスミヤ・スワミナサンは、インドの小児科医であるが、2022年11月末にWHOの主任科学者としてのポストから離れることを11月中旬のツイッターで公表した(1421)。スワミナサン(63歳)は、2017年にWHOに参加し、2019年3月に、WHOの事務局長テドロス・アダノム・ゲブレイェソスが創設したポジションである最初の主任科学者として、指名された。そのポジションの役目は、“WHOが最新の科学的進展を予測し、そして掌握すること”を確実にするためであった。COVID-19パンデミックの期間、スワミナサンは、WHOのグローバル対応の“顔”の一人となり、数え切れない記者会見でレポーターの質問を処理した。彼女は、COVID-19科学に関して伝えることが、主任科学者の職務の1つとは本当は思えなかったが、彼女はその役割を受け入