第68回 ファイザー社元ワクチン研究開発責任者がワクチン開発を語る
2023/10/18
連載 : コロナ後の明日~その光と影~
ファイザー社の元ワクチン研究開発責任者であったカトリン・ジャンセン氏が、英国ネーチャー誌(2022年11月11日公開)に、COVIDワクチンの電光石火のスピードでの開発の経緯を話した(1431)。
カトリン・ジャンセン氏とは?
彼女は、元々、ドイツと米国で微生物学者として訓練を受け、早くから産業界に身を投じた。30年以上にわたり、彼女は、種々の基盤技術を巧みに使い、産業界で最も影響力のあるワクチンのいくつかを世に出してきた。例えば、メルク社にいるときには、ウイルスを模倣するコートタンパク質の組換え体の開発を推し進めて、ヒトパピローマワクチン“ガーダシル”を生み出した。このワクチンは、子宮頸がんの原因となるウイルス感染を予防する。その後、ファイザー社では、彼女はタンパク質-多糖の複合体技術を利用...
ファイザー社の元ワクチン研究開発責任者であったカトリン・ジャンセン氏が、英国ネーチャー誌(2022年11月11日公開)に、COVIDワクチンの電光石火のスピードでの開発の経緯を話した(1431)。
カトリン・ジャンセン氏とは?
彼女は、元々、ドイツと米国で微生物学者として訓練を受け、早くから産業界に身を投じた。30年以上にわたり、彼女は、種々の基盤技術を巧みに使い、産業界で最も影響力のあるワクチンのいくつかを世に出してきた。例えば、メルク社にいるときには、ウイルスを模倣するコートタンパク質の組換え体の開発を推し進めて、ヒトパピローマワクチン“ガーダシル”を生み出した。このワクチンは、子宮頸がんの原因となるウイルス感染を予防する。その後、ファイザー社では、彼女はタンパク質-多糖の複合体技術を利用して