大阪府薬剤師会は22日、通常代議員会を開き、次期執行部体制を承認、乾英夫会長が3期目の会長を務めることが決まった。新体制では前期まで常務理事の堀越博一氏と、23年から府薬に入り、専務理事を務めた前大阪府薬務課長の菱谷博次氏は役員から外れた。堀越氏は日本薬剤師会の会務に専念するものとみられる。菱谷氏は22日付で専務理事退任となるが、府薬顧問は6月末までとなる。


 新体制を報告後、乾会長は大阪府薬の今後の方針を表明、薬剤師の質の向上への支援、次代を担う若い薬剤師の職能を発揮できる職場環境実現への支援に注力するとの意欲を示した。


 質の向上に関しては、府薬独自システムによる生涯研修の支援体制構築を掲げ、同システムについては来年4月のスタートを目指したいとの希望も語った。


 また、若手薬剤師の職能発揮に関しては、大阪府下でも廃業する薬局が増えていることへの対策も念頭に、開局や事業承継の支援を打ち出した。そのほか大学とも連携した適切な薬局・病院等への就職支援、既卒薬剤師の登録派遣システムの検討、調剤業務をサポートする補助者の養成・研修なども示した。