大阪公立大学とステムセル研究所は29日、阪公大附属病院で行う「自閉症スペクトラム障害(ASD)に対する自家臍帯血有核細胞を用いた治療法の開発」(第Ⅰ/Ⅱ相)を、臨床研究等提出・公開システム(jRCT)に情報公開したことを明らかにした。昨年、ステムセル研究所と締結した研究者主導臨床研究契約に基づく開発研究。


 再生医療や細胞治療を目的に、臍帯血や臍帯をなどの周産期組織由来の細胞バンク事業、およびそれらを活用した治療法開発を進めているステムセル研究所が保管する自身の臍帯血のASD患者(2~4歳)20人を対象にした臨床研究。


 ASDに臍帯血を活用する治療法開発の臨床研究開始は国内で初めて。脳内の免疫過剰反応を抑制する細胞を含む臍帯血を投与するもので、脳神経機能の改善が期待されている。