大阪府薬剤師会の乾英夫会長は8日、2024年度の事業計画に盛り込んでいた地域中小薬局の事業承継対策に本格的な検討を開始するため、調査に入ったことを表明した。


 乾氏は、大手チェーン薬局の合併などによって、中小薬局の経営への影響は大きくなっているとして、「調剤報酬は上がったが物価・賃金の上昇に対応できるものではない」との認識を示し、薬剤師の登録派遣事業も含めて、事業承継対策の必要を語った。


 また、次世代の地域の薬局薬剤師を育成する必要も示し、薬学生とのマッチングシステムにも言及した。「小さくてもキラリと光る薬局を目指す薬学生もいる」との持論を展開した。調査は、すでに同事業検討に着手している他地区の薬剤師会の動向も含める。