21日の大阪府後発医薬品使用促進協議会では、大阪府が進めてきた地域フォーミュラリモデル地域を中心に、医師、歯科医師、病院の地域フォーミュラリ活用状況調査が明らかにされた。天王寺区、高槻市・島本町、八尾市に所在する診療所と病院を対象にした。


 診療所は340施設(対象地域全体の38%)、病院は全体34病院中27病院83人が回答した。調査結果を通じて府薬務課は、消炎鎮痛剤など幅広く使用される薬効群から取り組むことでフォーミュラリは導入しやすくなるとする一方で、医療機関の認知度はまだ低く、地域での研修などの活動が必要なことなどを指摘した。


 また病院に関しては、地域フォーミュラリ採用率は高いものの、院内で採用されていない薬を電子カルテで選択できないケースがあること、病院からフォーミュラリが閲覧できない場合もあり、連携のあり方も課題として浮上している。


 薬務課はこれまでのモデル地域の実績をふまえ、各地域フォーミュラリの活動(内容、時間、費用等)をガイドブックにまとめる方針も報告した。