シリーズ『くすりになったコーヒー』


 ペルーと言えばマチュピチュ。毎年2万人超の日本人も訪れています。そんなマチュピチュに似た日本の風景があるそうですよ。



 ま、これはこれとして、日本人がペルーへ移住したのは100年も前のこと。ポテト、トマト、トウモロコシ・・・日本と似た食べものも多いので、ペルー料理は日本人の口にあうのだそうです。そういうペルー料理のお店がJR川崎駅近くにあるではないですか! 教えてくれたのはセラピストでコーヒーに詳しいタイラさんです。


●ペルーレストラン「インティ・ライミ」はペルー料理とペルー・コーヒーのお店です。



 マチュピチュに興味のある人、ペルー・コーヒーと一緒に、本場ペルーの食を味わってみませんか? ペルー暮らし20年のママさんが、お嬢さんと出迎えてくれます。月1でタイラさんが淹れる挽きたてペルー・コーヒーの日(今月はもうすぐ28日)があるそうです。


 写真は筆者が訪問したときのもの。明るい店内には個室もあって、落ち着いて過ごせる空間でした。ちょっとオーバーですけど、タイラさんのコーヒーはマチュピチュの香りを放っていました。



 さてペルー・コーヒーのお話です。これを語るのは、日本コーヒー文化学会の高橋克彦さんをおいて他には居ません。1年の半分をペルーで農園暮らし、奥さんは勿論ペルーの人。高橋さんが日本にいるときは、タイラさんと一緒に国内イベントやコーヒー販売に努めているそうです。「インティ・ライミ」は、そういうお店の1つのようです。


●とあるペルーの農村で、村民生活の90%がコーヒーに依存しているのを知った高橋さんは、現地で栽培・収穫の技術指導をしながら、より良いコーヒー作りを目指しています。


 コーヒーは熱帯地方の果樹ですが、ただ気温が高ければよいというものではないようです。昼間は暑くて夜は涼しい・・・つまり熱帯の高原が適しているのです。しかも直射日光を避けて木陰に生えた木に美味しく実るのだそうですよ。


 さてさてそれにしましても、最近のコーヒー人気は「凄まじい」の一言です。コンビニのストッカーにメタボ予防「ヘルシア缶コーヒー」が並んだと思ったら、すぐその隣で「カップコーヒーメーカー」で淹れたてをテイクアウトできるのです。販売競争は激烈ですけれど、コーヒー人気の底上げが「病気の予防」につながると期待できます。
メタボ予防のトクホが売り物のヘルシア缶コーヒー、現役時代から体調管理に徹底していた松井秀喜さんが、「ただものじゃあない」と言いながら、引退後初のCMに登場しています(詳しくは → こちら)。


●高橋さんが作ってタイラさんが淹れるペルー・コーヒーも「ただものではない!」っということで、近いうちにまた行ってみたいと思います。


(第201話 完)


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