シリーズ『くすりになったコーヒー』


 去る講演会で“アルツハイマー病にならない8箇条”を話したところ、思いのほか好評だったので、ここでも紹介してみます。筆者の分も含めて関連論文が正しければの話ですが、40歳になったら8箇条を壁にでも貼って、元気に年を取りましょう。何せ、脳味噌に出来る老人斑は、40歳前後から出来はじめるので、早過ぎることはありません。



●第1条 アルツハイマー病は3型糖尿病と心得る。


 米国のデラモンテ女史が今世紀になって唱えている新説で、アルツハイマー病は「脳が糖尿病になった状態」だというのです。ならば予防法はよく解っているように、糖尿病予防に見習えばよいのです。それでも糖尿病にかかったら、合併症を起こさない努力が重要。特にインスリン耐性型の糖尿病は老人斑を増やします。


●第2条 必ず禁煙


 タバコが脳の神経に悪いことは確実です。40歳からの老人斑も増やしますし、神経原線維化の速度も早めます。アルツハイマー病の相対リスクは非喫煙者の2倍以上で、他の要因への影響が大きいのも特徴です。がんのリスクと違って、止めればその時から病気の進行が遅くなります。


●第3条 一寸だけのアルコールが効く


 決して飲み過ぎてはいけません。飲み過ぎた翌日まで残るアルデヒドが、脳の神経を殺します。食前酒程度に飲んでいれば脳の神経を活性化しますよ。ただし、アルコール分解酵素が不足の人は、飲まない方が無難です。


●第4条 野菜と果物と青魚を多めに摂る


 必須栄養素としてビタミンとミネラルを多めに含む食品を選べということです。プラス青魚の油に含まれている不飽和脂肪酸(DHAとEPA)が超大事。魚が苦手な人もいるでしょうから、どうしても・・・と言う向きには、サプリメントを考えては如何ですか?どっちにするかは、本人次第。


●第5条 コレステロールと血圧は下げておく


 高コレステロールと高血圧はアルツハイマー病の危険因子。健康診断で指摘された中高年者(40歳から)の人は、できるだけ早く正常値へ戻す努力が大事です。放置して年を重ねると、それだけ老人斑が増えますよ。粥状動脈硬化で脳の入り口(血液脳関門:BBB)が破壊され、内臓脂肪から出てくる危険物質を脳のなかに誘います。


●第6条 脳のリハビリを怠らない


 病院の認知症外来や、自治体の認知症相談窓口に行くと教えてくれます。ネットでなら、「全国物忘れ外来一覧」を見れば、近くの病院がわかります。脳リハビリの中味は色々ですが、「頭を使って体を動かすこと」が中心になっているようです。脳リハビリが有効なのはMCI(軽度認知障害)の段階で、放っておくと、6年で80%の人が認知症になるとのことです。


●第7条 怪我、特に頭部の怪我に気をつける


 今週号のネイチャー誌でも注意喚起されました。兎に角、高齢者の怪我は命とりです。そのままPPKなら未だしもでしょうが、認知症の切っ掛けになったら一大事ですよ。


●第8条 1日1回ペーパードリップコーヒーを飲む


 これが予想外の効果を発揮しています。世界の研究者に共通の薬理学は、カフェインと何か深煎りコーヒーの成分が相乗的に効くことを強調しています。浅煎りのポリフェノールも大事なので、結局は「成分ブレンドコーヒー」に行きつくのです。


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「浅:深」のプレンド比は、好みにもよりますし、どっちでもよい人には、「1:1」が無難です(写真のものを「1:1」で混ぜても出来る)。


 「成分ブレンド」は、美味しいですよ。


(第170話 完)


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