シリーズ『くすりになったコーヒー』
NPO法人/HAB研究機構(詳しくは → こちら )の鈴木さんから、千葉のコーヒーノキのその後の情報が届きました。一昨年、初代コーヒーノキに実った2つの実から4つの種が採れて・・・その内の1つが見事に育って緑の葉を増やしています。
写真上は、初代コーヒーノキから今年収穫したコーヒーチェリーの解剖写真です。まるで桜ん坊のようですが、桜ん坊よりも薄っぺらい果肉には、ほのかな甘みがありました。まるで彫刻刀で刻んだように、純白の種に薄茶色の一文字が鮮やかでした。
写真下は、昨年収穫した種が発芽してからの記録です。10月25日に発芽して、12月9日に種の外皮が剥がれるまで、実に1ヶ月半も費やしました。気温が低かったせいかも知れませんが、時間を掛けて確実に育つ姿には、将来美味しいコーヒーが実るであろう確かな予感が感じられます。
鈴木さんが千葉の自宅でコーヒーノキを育てている訳は、やがてたわわに実ったら、事務所のみんなに振舞いたいと考えているからのようです。一昨年に2粒、昨年は20粒でしたから、この夏には200個程度の花が咲くと思われます。実際そうなるとしたら、事務所の5人で1口ずつは飲めるのではないでしょうか。きっと素晴らしい味がすることでしょう。
何は兎も角、最近聞き捨てならない論文が発表されました。
●コーヒーを飲んでいる人は、飲まない人に比べて長寿である(朝日新聞 5月30日夕刊)。
原著はトップ医学雑誌のニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシンです(詳しくは → こちら )。
権威ある医学誌ですから「ウソだろう」などとは言えませんし、中身はどうやら「元気で長生き」ということらしいので、例えウソだとしても世界のコーヒー需要が激増するに違いありません。コーヒーが採れない日本ではコーヒー価格が暴騰するかも知れないのです(桑原桑原)。
●鈴木さん、その日のために千葉でも豊作になるコーヒーノキを作ってください。
お願いします。
(第137話 完)
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