シリーズ『くすりになったコーヒー』
コーヒーの疫学研究には、対象コホートに健康な人もそうでない人も含まれていました。これまでは、患者だけを対象とする疫学研究はほとんどありませんでした。しかし今年の傾向として、「患者がコーヒーを飲んだらどうなるのか」という視点が混ざってきたのです。これは患者にとってもコーヒー業界にとっても、何か良いことが起こるかも知れない兆しです。「病気になってもコーヒーが飲める」とか言って、病院や介護施設、更には自宅介護の場面にも、いい香りが漂い始めることでしょう。こういう傾向は次年度には更に加速すると思われます。
内閣府がカフェインの正しい知識を広めるため、食品安全委員会のSNSで情報を発信するようにもなってきました。薬では効果が期待できない慢性腎臓病が、コーヒーを飲むことで進行速度を遅らせる可能性が出てきました。百寿時代には無くてはならないコーヒーとして、見る目が変わってくるでしょう。コーヒーサイエンスは益々面白くなりそうです。
2018年の十大ニュース、お楽しみください。来年がよい年となりますように。
(第368話 完)
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