シリーズ『くすりになったコーヒー』



 毎年10月1日は国際コーヒーの日です。どうして101なのですかとよく聞かれます。答えは簡単で、見たまんまとしか説明のしようがないほどです。



 コーヒー豆の縦長の楕円形は、10月を意味するOctoberのO、縦に刻まれたセンターカットは、1日の1、合わせれば10月1日となるのです。是非覚えてください。


 そんなわけで10月1日には色んなコーヒーに因んだ催しが世界的に行われています。日本コーヒー文化学会は、大阪のヒロコーヒーが主催する「コーヒーを楽しむ会TheOnLine」を開催しました(詳しくは → こちら )。


 内容は盛りだくさんで、世界のコーヒー産地から、コーヒー農園の経営者の方たちがネットで参加して、産地の生の情報を伝えてくれました。また、国内のコーヒー産業に係っている経営者が「明日を語るネット会議」もありました。そして筆者の出番は30分間の講演で、「新型コロナ感染症 コーヒーの可能性」を大上段に振り被ってお話ししました。



 生産者がとてつもない努力を重ねて収穫した豆を、日本へ輸入してスペシャルティーの味にして消費者に届ける。すると消費者は毎日飲むコーヒーが、自然免疫力を高めることなど知っても知らなくても、美味しいと言って飲む。すると例え新型コロナに感染しても、免疫力が上がった分だけ楽に済むという話をしました。短い時間でファクターXの謎解きもお披露目しました。話の記録はYoutubeで公開されていますので、是非ご覧ください(詳細は → こちら )。


 約50年に渡ってコーヒーと健康の関係を調べた疫学研究は、その中心に立って居たハーバード大のファン・デム教授でさえ、びっくりするほど想定外のポジティブな結果を齎しました(第420話を参照)。ざっと1000年のコーヒー史の中でも際立って大きな革命でした。というより今まさに予防医学の革命がコーヒーの周辺で起こりつつあると言う方が正しいと思います。


 さてさて、パンデミックはまだまだ終わりそうにありません。特に高齢者の方にとっては、気が休むことのない状況です。そんな日常を少しでも元に戻すために、毎日1杯のコーヒーが持つ意味をよく理解して下さい。知識は必ず力になります。


(第423話 完)



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