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第316話 緊急速報 症例提示:炭酸リチウムとカフェイン

2017/06/29

シリーズ『くすりになったコーヒー』 ●双極性障害治療薬の炭酸リチウムは、コーヒーを多く飲むと効かなくなる(詳しくは → こちら)。  この論文は佐賀大学と九州大学の精神科、佐賀大学病院薬剤部の共同で、去る6月16日に発表されました。炭酸リチウムによる薬物療法では、血中濃度のモニタリングが重要ですが、それとは逆に、コーヒーを飲むと効かなくなってしまうという初めての指摘です。大雑把に歴史を見てみましょう。  炭酸リチウムが、うつと躁の気分を繰り返す躁うつ病(古い病名)に使われたのは1949年のことでした。オーストラリアのジョン・ケイド医師が、躁病性興奮に使ったのが最初です。しかし、リチウムが過剰投与になると重篤な心機能障害を起こして死亡することも多々ありました。そのため1960年までリチウムは無視されていたのです。 ... シリーズ『くすりになったコーヒー』 ●双極性障害治療薬の炭酸リチウムは、コーヒーを多く飲むと効かなくなる(詳しくは → こちら)。  この論文は佐賀大学と九州大学の精神科、佐賀大学病院薬剤部の共同で、去る6月16日に発表されました。炭酸リチウムによる薬物療法では、血中濃度のモニタリングが重要ですが、それとは逆に、コーヒーを飲むと効かなくなってしまうという初めての指摘です。大雑把に歴史を見てみましょう。  炭酸リチウムが、うつと躁の気分を繰り返す躁うつ病(古い病名)に使われたのは1949年のことでした。オーストラリアのジョン・ケイド医師が、躁病性興奮に使ったのが最初です。しかし、リチウムが過剰投与になると重篤な心機能障害を起こして死亡することも多々ありました。そのため1960年までリチウムは無視されていたのです。

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