シリーズ『くすりになったコーヒー』


 去る11月12日(土曜日)、CNJ(キャンサーネットジャパン)主催の「大阪ちゃやまちキャンサーフォーラム」に行ってきました。目的は珈琲講演:私のがん体験と一杯の珈琲を話すためでした。当日の動画が配信されましたので、お知らせします(動画は → こちら)。



 実はこのフォーラムでは、何か特定の健康食品とかサプリメントの類について話すことは禁じられているのだそうです。なのに今回に限ってコーヒーの話が許された理由は何か?それは、1に「コーヒー好きな人が増えている」、2に「国がん研など、国立研究機関が、コーヒーは体に良いと発表し始めた」ことによるのだそうです。


 以前から国がん研は、論文発表したコーヒー疫学研究をホームページに公開しています(詳しくは → こちら)。コーヒーと一緒にお茶についても掲載していますから、両者の比較が可能です。ただし、まだ研究途上のものが多く残っているため、具体的に比較できる病気の種類は限られています。


 新聞とTVに加えて、ネットのニュースサイトにも、コーヒー情報が溢れています。一体どれが正しいのか、視聴者は溢れる情報に惑わされてしまいます。そこで筆者はFacebookを通じて、毎日「今日のコーヒーワールドニュース」を配信しています。まだ半年ですが、徐々にフォロワーが増えているようですし、200字の簡単解説が好評のようです。まだ見ていない方は、是非一度「岡希太郎」で覗いてみてください。


 さて今筆者が最も注目しているニュースは、「癌患者がコーヒーを飲むとどうなるか」という難問です。理由は、2012年に国がん研も加わって3つの国立研究機関による共同記者会見での指摘でした。人気のサプリにもなっている抗酸化薬・抗酸化食品が「癌の増悪をもたらす」という大問題の指摘でした。しかし、いくら検索してみても、情報はほとんど見つからない現状です。そこで写真のフォーラムで、少ない情報ではありますが、この点を強調して解説したというわけです。


 癌になった人も、これからなるかも知れない人も、一度動画をご覧ください。


(第297話 完)


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