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生体の第2光学窓用の有機色素

2024/05/15 会員限定記事

医工連携の実践者115 門出健次 北海道大学教授

連載 :

 私たちの体が透明でない、つまり可視光(波長400~700nm)を通さないのは、その帯域の光が生体組織で吸収・散乱されやすいからだ。700~1400nmと少しだけ波長の長い近赤外光なら通りやすいため、この帯域は「生体の窓」と呼ばれて、深部の観察や蛍光イメージング、さらに光治療に活用されている。  さて、臨床現場で蛍光イメージングする際に最もよく使われているのが、有機色素のインドシアニングリーン(ICG)だ。毒性は極めて低く、血中に入るとタンパク質と結合、ほとんどが肝臓に取り込まれて肝がん細胞や周辺に滞留することから、近赤外光を当てて術中に肝がんの位置を把握するため静脈注射で使われる。ほかに術後の縫合不全を予防するため、大腸がんや食道がんの腫瘍周辺で血流を把握したり、乳がんや皮膚がんの腫瘍へ注射してセンチネルリンパ節を見つけたりする用途にも保険適用...  私たちの体が透明でない、つまり可視光(波長400~700nm)を通さないのは、その帯域の光が生体組織で吸収・散乱されやすいからだ。700~1400nmと少しだけ波長の長い近赤外光なら通りやすいため、この帯域は「生体の窓」と呼ばれて、深部の観察や蛍光イメージング、さらに光治療に活用されている。  さて、臨床現場で蛍光イメージングする際に最もよく使われているのが、有機色素のインドシアニングリーン(ICG)だ。毒性は極めて低く、血中に入るとタンパク質と結合、ほとんどが肝臓に取り込まれて肝がん細胞や周辺に滞留することから、近赤外光を当てて術中に肝がんの位置を把握するため静脈注射で使われる。ほかに術後の縫合不全を予防するため、大腸がんや食道がんの腫瘍周辺で血流を把握したり、乳がんや皮膚がんの腫瘍へ注射してセンチネルリンパ節を見つけたりする用途にも保険適用さ

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