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見えない組織を映す内視鏡

2024/06/01 会員限定記事

医工連携の実践者 116 高松利寛 産総研主任研究員

連載 :

 可視光に代表される電磁波を物体に当てると、反射するか吸収されるか通り抜けるかする。吸収された後に、異なる波長の電磁波を返す(いわゆる蛍光)こともある。それぞれの割合は、その物体が何かと電磁波の波長によって、一定の範囲に収まる。  つまり、波長と強度のわかっている電磁波を対象物に当てて、返ってくる電磁波を観測すると、対象物の元素・分子や状態を推定できる。複数の波長を組み合わせれば、推定の精度はどんどん上がっていく。  この原理で、美術品や食品などの非破壊検査に使われているのがハイパースペクトルイメージング(以後はHSIと表記)だ。そして前号でも取り扱った「生体の窓」に対応した近赤外光まで用いると、生体の表面だけでなく組織内部まで状態を推定できる。これまた前号で扱った「第2の窓」も含む電磁波なら、数㎝オーダーの奥まで観察...  可視光に代表される電磁波を物体に当てると、反射するか吸収されるか通り抜けるかする。吸収された後に、異なる波長の電磁波を返す(いわゆる蛍光)こともある。それぞれの割合は、その物体が何かと電磁波の波長によって、一定の範囲に収まる。  つまり、波長と強度のわかっている電磁波を対象物に当てて、返ってくる電磁波を観測すると、対象物の元素・分子や状態を推定できる。複数の波長を組み合わせれば、推定の精度はどんどん上がっていく。  この原理で、美術品や食品などの非破壊検査に使われているのがハイパースペクトルイメージング(以後はHSIと表記)だ。そして前号でも取り扱った「生体の窓」に対応した近赤外光まで用いると、生体の表面だけでなく組織内部まで状態を推定できる。これまた前号で扱った「第2の窓」も含む電磁波なら、数㎝オーダーの奥まで観察でき

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