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2024/11/01
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医工連携の実践者126 秋吉一成 京都大学特任教授
連載 : 医工連携の実践者
釈迦に説法だが、ワクチンは、獲得免疫を担当するT細胞やB細胞に、タンパク質やペプチドの抗原を提示して記憶させる手段だ。十分な記憶には免疫の活性化が不可欠な一方、免疫が活性化するほど抗原を大量に入れるのは製造が困難なので、通常は免疫賦活剤(アジュバント)を併用する。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のmRNAワクチンは、合成の容易なRNAで被接種者自身に抗原をつくらせることによって、製造の困難さのハードルを上手に越えた。ただ残念ながら効果が長続きせず、ウイルス側に変異が多いこともあって、接種が延々繰り返される事態となっている。有害事象の高い頻度や深刻さとも相まって、国民に激しい分断を招いており、決定版とは言い切れなくなった。
もっと効果の長続きするCOVID-19ワクチンをつくれたらいいのに、と思っている関係者は多いことだろ...
釈迦に説法だが、ワクチンは、獲得免疫を担当するT細胞やB細胞に、タンパク質やペプチドの抗原を提示して記憶させる手段だ。十分な記憶には免疫の活性化が不可欠な一方、免疫が活性化するほど抗原を大量に入れるのは製造が困難なので、通常は免疫賦活剤(アジュバント)を併用する。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のmRNAワクチンは、合成の容易なRNAで被接種者自身に抗原をつくらせることによって、製造の困難さのハードルを上手に越えた。ただ残念ながら効果が長続きせず、ウイルス側に変異が多いこともあって、接種が延々繰り返される事態となっている。有害事象の高い頻度や深刻さとも相まって、国民に激しい分断を招いており、決定版とは言い切れなくなった。
もっと効果の長続きするCOVID-19ワクチンをつくれたらいいのに、と思っている関係者は多いことだろう