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洗浄不要の汎用免疫測定法

2024/11/15 会員限定記事

医工連携の実践者 127 北口哲也 東京科学大学准教授

連載 :

 抗原抗体反応を利用して抗原や抗体を検出・定量する免疫測定法は、正確な臨床診断や環境モニタリングなどに重宝されている。ただ代表的なELISA法などは、未反応のプローブを除去する洗浄操作なしには十分な感度を得られないため、ノウハウが必要で時間もかかる。反応した場合だけ光ったり変色したりするようなプローブをつくれたら、洗浄操作を省けて簡単・迅速に結果を得られることになるが、そうした開発には標的分子ごと個別かつ緻密に分子設計する必要があり、それもまた膨大な労力と時間が必要だった。  そんな常識を覆し、市販の抗体と混ぜるだけで標的抗原の免疫測定が洗浄操作なしに可能となる汎用プローブ「OpenGUS」を開発、実際に抗体を入れ替えて、日本スギ花粉アレルゲンCryj1とヒトC反応性タンパク、ヒトラクトフェリンについて、蛍光と色変化の両方で高感度な検出・定量に...  抗原抗体反応を利用して抗原や抗体を検出・定量する免疫測定法は、正確な臨床診断や環境モニタリングなどに重宝されている。ただ代表的なELISA法などは、未反応のプローブを除去する洗浄操作なしには十分な感度を得られないため、ノウハウが必要で時間もかかる。反応した場合だけ光ったり変色したりするようなプローブをつくれたら、洗浄操作を省けて簡単・迅速に結果を得られることになるが、そうした開発には標的分子ごと個別かつ緻密に分子設計する必要があり、それもまた膨大な労力と時間が必要だった。  そんな常識を覆し、市販の抗体と混ぜるだけで標的抗原の免疫測定が洗浄操作なしに可能となる汎用プローブ「OpenGUS」を開発、実際に抗体を入れ替えて、日本スギ花粉アレルゲンCryj1とヒトC反応性タンパク、ヒトラクトフェリンについて、蛍光と色変化の両方で高感度な検出・定量に成

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