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がん治療の機能凝縮したナノ粒子

2022/09/01 会員限定記事

医工連携の実践者74 湯川 博 名古屋大学特任教授兼QSTプロジェクトディレクター

連載 :

 3年前の本コーナー(19年8月15日号)で、体内イメージングとがん治療(細胞傷害)を同時に行う「セラノスティクス」(治療=「セラピー」と診断=「ダイアグノスティクス」を合体させた造語)の概念を紹介したことがある。ツールとして想定されていたのは、生体透過性の高い近赤外線を吸収して別の波長の電磁波を発しつつ温度も上がる蛍光色素で、がん温熱治療(ハイパーサーミア)の発展形と位置付けられていた。  ご存じように、非侵襲的な体内イメージングには、このような蛍光体を使う以外にも、放射性同位体を用いたり(PETなど)、核磁気共鳴を用いたり(MRIなど)することができる。  また、同じく非侵襲的に細胞を傷害するには、熱を利用する以外に、体内の局所に活性酸素種を発生させる「化学力学的治療」も有望視されている。  さて、...  3年前の本コーナー(19年8月15日号)で、体内イメージングとがん治療(細胞傷害)を同時に行う「セラノスティクス」(治療=「セラピー」と診断=「ダイアグノスティクス」を合体させた造語)の概念を紹介したことがある。ツールとして想定されていたのは、生体透過性の高い近赤外線を吸収して別の波長の電磁波を発しつつ温度も上がる蛍光色素で、がん温熱治療(ハイパーサーミア)の発展形と位置付けられていた。  ご存じように、非侵襲的な体内イメージングには、このような蛍光体を使う以外にも、放射性同位体を用いたり(PETなど)、核磁気共鳴を用いたり(MRIなど)することができる。  また、同じく非侵襲的に細胞を傷害するには、熱を利用する以外に、体内の局所に活性酸素種を発生させる「化学力学的治療」も有望視されている。  さて、ここ

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