4月、1㎖の尿から脳腫瘍を99%の正確度で診断できる方法を開発したという論文が『ACS Applied Materials & Interfaces』誌に掲載された。尿中のエクソソーム(細胞外小胞体)からマイクロRNAを抽出して、脳腫瘍に特徴的なものがあるのかを調べるという原理だった。
研究を支えたのが、酸化亜鉛の「ナノワイヤ」なる柱状結晶が大量に並んだ装置で、体液中のエクソソームを、ほぼ漏れなく捕集する技術だ。安井隆雄・名古屋大学大学院工学研究科准教授(写真)が開発した。
この技術とAIを組み合わせて新しい非侵襲診断法の実用化をめざすベンチャー企業「Craif(クライフ)」が18年に誕生しており、安井氏は技術顧問を務めている。CEOの小野瀬隆一氏が21年4月発表の『Forbes30 Under30Asia』に選出されるなど、国際的にも有望視されている企業だ。
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4月、1㎖の尿から脳腫瘍を99%の正確度で診断できる方法を開発したという論文が『ACS Applied Materials & Interfaces』誌に掲載された。尿中のエクソソーム(細胞外小胞体)からマイクロRNAを抽出して、脳腫瘍に特徴的なものがあるのかを調べるという原理だった。
研究を支えたのが、酸化亜鉛の「ナノワイヤ」なる柱状結晶が大量に並んだ装置で、体液中のエクソソームを、ほぼ漏れなく捕集する技術だ。安井隆雄・名古屋大学大学院工学研究科准教授(写真)が開発した。
この技術とAIを組み合わせて新しい非侵襲診断法の実用化をめざすベンチャー企業「Craif(クライフ)」が18年に誕生しており、安井氏は技術顧問を務めている。CEOの小野瀬隆一氏が21年4月発表の『Forbes30 Under30Asia』に選出されるなど、国際的にも有望視されている企業だ。