多能性幹細胞からミニ心臓
2021/01/01
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医工連携の実践者35 石野史敏 東京医科歯科大学大学院教授
連載 : 医工連携の実践者
20年9月、「心臓発生を再現する試験管内心臓オルガノイド作製法の開発に成功した」という論文が『ネイチャーコミュニケーションズ』誌に掲載された。
マウスES細胞を、とある条件下で試験管培養したところ、「心室」と「心房」を持って拍動し正常心臓と同じ電気生理学的性質や薬剤反応性を示す構造物が自律的に形成されたという。これまで再生医療で試されてきた作製法に比べると、放ったらかしと言いたいほど手をかけず、その代わり子宮内の環境を極力再現したことが成功につながったようだ。
この論文の最終著者が、東京医科歯科大学難治疾患研究所エピジェネティクス分野の石野史敏教授(写真)だ。
エピジェネティクスの研究者が、なぜそんな発見をするに至ったのか不思議に思ったかもしれないし、石野氏自身も「海外の友人たちは皆驚いて...
20年9月、「心臓発生を再現する試験管内心臓オルガノイド作製法の開発に成功した」という論文が『ネイチャーコミュニケーションズ』誌に掲載された。
マウスES細胞を、とある条件下で試験管培養したところ、「心室」と「心房」を持って拍動し正常心臓と同じ電気生理学的性質や薬剤反応性を示す構造物が自律的に形成されたという。これまで再生医療で試されてきた作製法に比べると、放ったらかしと言いたいほど手をかけず、その代わり子宮内の環境を極力再現したことが成功につながったようだ。
この論文の最終著者が、東京医科歯科大学難治疾患研究所エピジェネティクス分野の石野史敏教授(写真)だ。
エピジェネティクスの研究者が、なぜそんな発見をするに至ったのか不思議に思ったかもしれないし、石野氏自身も「海外の友人たちは皆驚いてい