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スマート手術室

2020/09/01 会員限定記事

医工連携の実践者27 岡本淳 東京女子医科大学先端生命医科学研究所特任准教授

連載 :

 昨今の手術室には、患者の状態を把握するモニター類に加えて多くの検査装置や治療装置が持ち込まれ、それぞれ膨大な情報を生み出している。原理的には、記録を残しておいて、どのような状態の患者に何をしたらどうなったかを把握、手術の質向上や教育に利用できる理屈だ。  しかし実際には、機器類は互いに独立して稼働しており、記録の基準時間すら簡単には揃わないため、せっかくの情報も、リアルタイムに読み取った医師やスタッフが限られた時間内に統合して、判断に使うくらいしかなく、あとから使うのは難しかった。  だったら手術室全体をひとつのシステムとして稼働させ、すべての情報を統合して示すとともに、それを記録しておいたらどうか。こんな思想で東京女子医科大学とデンソー、日立製作所など5大学11社が連携するチームによって、脳神経外科手...  昨今の手術室には、患者の状態を把握するモニター類に加えて多くの検査装置や治療装置が持ち込まれ、それぞれ膨大な情報を生み出している。原理的には、記録を残しておいて、どのような状態の患者に何をしたらどうなったかを把握、手術の質向上や教育に利用できる理屈だ。  しかし実際には、機器類は互いに独立して稼働しており、記録の基準時間すら簡単には揃わないため、せっかくの情報も、リアルタイムに読み取った医師やスタッフが限られた時間内に統合して、判断に使うくらいしかなく、あとから使うのは難しかった。  だったら手術室全体をひとつのシステムとして稼働させ、すべての情報を統合して示すとともに、それを記録しておいたらどうか。こんな思想で東京女子医科大学とデンソー、日立製作所など5大学11社が連携するチームによって、脳神経外科手術用

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