東京理科大学の松本洋一郎学長(写真)は、12年1月から翌年2月まで内閣府医療イノベーション推進室の室長を務め、日本から革新的な医薬品や医療機器を生み出すためにはどうしたらよいのかを真剣に検討したことがある。
松本氏は、流体力学を専門とする工学博士であって、医師ではない。それが室長に推されたのは、東京大学大学院教授時代に、超音波で腎臓結石を破壊したりがんを焼灼したりする装置の改良研究に取り組んだことがあり、しかもコンセプトは優れていると実証したのにメーカーが製品化してくれないという現実をわが身で体験、適任と見込まれたからだ。
「こんないいモノがありますよといくら言っても、臨床現場が使おうと思ってくれなければ進みませんね。それと日本のメーカーが治療機器に取り組むのは、何かあった場合のリスクが大き過ぎるようで...
東京理科大学の松本洋一郎学長(写真)は、12年1月から翌年2月まで内閣府医療イノベーション推進室の室長を務め、日本から革新的な医薬品や医療機器を生み出すためにはどうしたらよいのかを真剣に検討したことがある。
松本氏は、流体力学を専門とする工学博士であって、医師ではない。それが室長に推されたのは、東京大学大学院教授時代に、超音波で腎臓結石を破壊したりがんを焼灼したりする装置の改良研究に取り組んだことがあり、しかもコンセプトは優れていると実証したのにメーカーが製品化してくれないという現実をわが身で体験、適任と見込まれたからだ。
「こんないいモノがありますよといくら言っても、臨床現場が使おうと思ってくれなければ進みませんね。それと日本のメーカーが治療機器に取り組むのは、何かあった場合のリスクが大き過ぎるようです