——今後の方針は。
齊藤 会の認知度向上が課題だと考えており、その課題解決に注力したい。SNSを使っていない患者向けの情報発信の方法なども考えていきたい。
——CLL治療の課題は。
齊藤 心理的負担が大きいことだ。CLLは診断されても、すぐに治療が始まらず、薬も投与せず、経過観察を行う「ウォッチ・アンド・ウエイト」という期間がある。その後症状が悪くなってから薬剤を使う流れだ。経過観察の間は、なんとも言えない不安感、いつから治療が始まるのかという心理的負担が大きい。患者数が少ない疾患だからこそ、診断されて治療に至るまでにはどのような状況なのか、先に治療している人の話を聞いて、新たに診断を受けた患者が自己決定できるように支援したい。
——薬剤開発に関して課題に感じていることはあるか。
齊藤 切れ目なく薬剤が承認されているため、いまのところ不安に感じていることはない。私が最初に治療した08年は、分子標的薬はまだ登場しておらず抗がん剤治療だった。承認後はうらやましいと感じた。(齋藤)
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CLL(慢性リンパ性白血病)患者・家族の会
齊藤 治夫 代表
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