編集後記
抗がん剤や希少疾患薬を除き、この10年で印象に強く印象に残った医薬品はC型肝炎治療薬、新型コロナウイルスワクチンと治療薬だ。前者は絶大な効果でまさに望まれた治療薬、後者はパンデミックへの対応という点に加え、製薬企業に莫大な利益をもたらした。現在、席巻するのは抗肥満症薬。GLP-1には他疾患への適応も研究されている。抗肥満症薬に対し使用する側の分類は米国が消費者、日本は患者。日本では厳しい制限がかかっているが実態はどうなのか。この薬を処方する医師の姿勢が重要だ。行動を疑われては目も当てられない結果を招く。(森下)