最近「味がない水が飲めない子が増えている」というニュースが流れた。「エッどういうこと」と戸惑いを感じた人が多かったろう。
都内のある小学校の学級通信に次のような記述が。「熱中症疑いで保健室に来た子に、水を飲むように促しても飲もうとしない」。
文部科学省や環境省が21年に「熱中症対策ガイドライン」で水分補給には「経口補水液やスポーツドリンクを利用するとよい」としている。実際、校内にスポーツドリンク等の自動販売機を設置しているケースも多々ある。
だが、世界保健機関(WHO)は子どもの肥満防止のために定めた1日の糖分摂取量16g以内を超えるケースが多く見受けられるなどと、ドリンクの扱いには賛否両論ありまさに混乱状態。
今や若者のほとんどは生まれた時からペットボトルがあって「水道水は飲んだことがない」という始末。ミネラルウォーターの生産輸入量はここ40年間で約50倍も伸びており、飲み水の価値観は大きく変わって来ている。何か事があれば水道水の有難さ、大切さは、絶対的なのだが。